HOME > 組織・研究室の紹介 > 医薬品リスク管理学(アインファーマシーズ)


客員教授:大谷喜一 客員准教授:林 紘司 特任助教:吉田和幸
 病気を治療するために必要な薬は医師が発行した処方箋を基に薬剤師が調剤することで手に入れることができます。しかし、この過程でどこかにミスがあり違う薬が調剤されて患者様に渡ってしまうと(調剤過誤)、場合によっては健康被害を受ける事故(調剤事故)に繋がることもあります。病院では正確な処方をするためにコンピュターによる処方入力がされるようになってきました。また、薬局ではその処方内容を十分にチェックした上、過誤ゼロを目指し正確な調剤と適切な服薬指導に努めています。しかし、多段階に及ぶ調剤過程の中では何らかのヒューマンエラーによる調剤過誤をなくすことはまだ困難と言わざるをえません。
 このようなヒューマンエラーによる過誤防止のために調剤業務が機械化されてきています。例えば、調剤業務に特化したPDA(携帯情報端末)を使ったシステム(PhAinシステムなど)は、現在まだ全ての調剤薬局に採用されているわけではありませんが、薬の取り間違いや散剤計量ミスなどの過誤防止にかなりの成果をあげています。しかし、このようなシステムを使っても現実には調剤過誤を完全に防止することは困難です。そのため、これらのシステムを活用しながら新たな防止策の追求が必要です。当研究室ではこれまでに蓄積された調剤過誤とインシデント(薬が患者様に渡る前に起こった間違い)のデータを分析することにより新たな防止対策を開発し、実際の医療現場でこれらの有効性を実証して調剤事故の防止に役立たせていきたいと考えています。

PDA 医薬品棚のバーコードをスキャンして
別物調剤を防止する。

シロップ瓶のバーコードをスキャンして
別物調剤を防止する。
散剤は薬ビンのバーコードを読み取り、秤量理論値と
電子天秤の秤量値をチェックして計量ミスを防ぐ。