在校生からのメッセージ

R.Y.さん(写真:右下) 博士4年

●ある日の1日
6:00~8:30 自由時間・朝食
8:30~12:00 研究
12:00~13:00 昼食
13:00~15:00 進捗報告会/td>
15:00~20:30 研究
20:30~23:00 夕食・自由時間
23:00~6:00 睡眠
22:00~23:00 帰宅

薬学部を選んだ理由

薬学部生時代の病院実習で、薬のおかげで病気が治る過程や、一方で副作用に苦しむ患者さんの姿を知ったことが、自分にとって貴重な経験でした。臨床現場を経験した自分ならではの視点で創薬研究に貢献したいと考え、臨床薬学専攻へ進学しました。

実際に入ってみて良かった点

研究者として成長するためのチャンスに恵まれている点です。研究面では、自分の頭で考えて研究を進める姿勢を徹底的に鍛えられます。最先端の研究は困難も多いですが、それも醍醐味と思い、日々実験に励んでいます。苦労して得た研究成果を学会発表して受賞したときは、非常に嬉しかったです。また、国際性を高めるチャンスも豊富です。例えば、私は博士1年次に英国オックスフォード大学でのインターンシップに挑戦しました。さらに、様々な研究院の学生が英語で研究発表等を行う大学院特別教育プログラム“新渡戸カレッジ”に参加して、英語で議論するスキルと自信をつけました。

期待とは異なっていた点

大学院4年間の学費や生活費の負担が大きいにも関わらず、大学院の経済支援制度が整っていない点です。ただ、日本学術振興会の特別研究員制度、各種財団・学会の給付型奨学金制度や学費免除制度等によるサポートを受けることで経済的負担を軽減できるので、進学にあたって費用に関する不安を抱えている方は、教員や在学生に一度相談してみてください。

受験生へのメッセージ

臨床薬学専攻では、数ある研究室の中から自分が思い描く将来像に合った研究室を選択できます。私のように創薬を志向した基礎研究に打ち込みたい人、臨床現場の課題を解決する研究に取り組みたい人、それぞれが専門性を深めながら、研究室の垣根を越えて交流し切磋琢磨できる環境が整っています。そして、修了後の進路の選択肢も多様です。例えば、私は製薬企業で創薬研究に従事しますが、修了生の中には、大学でがんの基礎研究を続ける人や病院で臨床系研究に従事する人もいます。研究能力を強みにして未来を切り開いていきたい方は、ぜひ臨床薬学専攻にいらしてください。

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