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狙った細胞のみを殺す光リモコンスイッチの開発にはじめて成功 ~副作用の少ないがん治療への貢献に期待~

2018.11.09プレスリリース

北海道大学大学院薬学研究院の小川美香子教授(JST戦略研究推進事業さきがけ研究者兼任)・米国国立がん研究所の小林久隆主任研究員らの研究グループは、株式会社島津製作所、名古屋大学高等研究院・大学院医学系研究科の佐藤和秀S-YLC特任助教(JST次世代研究者育成プログラム)らと共同で、新規のがん治療法である光免疫療法の治療メカニズムに関する研究を行い、光免疫療法は、全く新しい光化学反応を用いた細胞の殺傷方法であり、近赤外光が狙った細胞上にある「デス・スイッチ」をONにして選択的に殺すことができることを証明した論文を発表しました。

 

光免疫療法ではIR700という化学物質を抗体に結合させた薬剤を用います。研究グループは光反応によるIR700の化学構造変化に着目し、質量分析装置・原子間力顕微鏡などによる解析を行いました。この結果、光化学反応によるIR700の化学構造変化とそれによる物性変化が、抗体の結合した細胞を殺す「デス・スイッチ」の本体であることを突き止めました。光免疫療法では、がん細胞膜上で近赤外光のリモコンでこのスイッチをONにすることで、がん細胞膜のみ殺傷することができます。

 

本研究成果は、米国東部時間2018年11月6日(火)公開「ACS Central Science」誌に掲載されました。

 

詳細はこちらをご覧ください。

 

論文はこちら DOI:10.1021/acscentsci.8b00565

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