伝統ある北大薬学部でともに学び、研究しましょう。
在学生、移行学部生、卒業生の方への情報や、各種証明書の請求などはこちらをご覧ください。
創薬科学研究教育センターと臨床薬学教育研究センターを設置し、総合的な創薬拠点へと発展することを目指します。
オープンキャンパスや、薬剤師国家試験の情報などはこちらをご覧ください。
2019.12.02プレスリリース
北海道大学大学院生命科学院博士課程・日本学術振興会特別研究員の二木悠哉氏,同大学大学院薬学研究院の井関 健教授らの研究グループは,機能未知のタンパク質の一つであるヒトモノカルボン酸輸送体9(hMCT9)の基質とその輸送特性を明らかにしました。
ヒトモノカルボン酸輸送体(hMCTs)は,細胞膜を介した種々のモノカルボン酸の輸送に関与するトランスポーターです。近年の研究で,hMCTsの1種であるhMCT9が血清中の尿酸レベルと関連することが明らかとなってきました。しかし,hMCT9の機能そのものに関する報告は乏しく,hMCT9が輸送する基質やその輸送特性については明らかにされていませんでした。
そこで研究グループは,アフリカツメガエル卵母細胞を用いたhMCT9の輸送活性評価系を利用し,hMCT9が細胞外pH及びNa+感受性のクレアチントランスポーターであることを明らかにしました。
本研究は,血清尿酸レベルの関連タンパク質であるhMCT9の基質と輸送特性に新たな知見を与えるもので,将来的に,hMCT9が医薬品の新たな標的分子となることが期待されます。
なお,本研究成果は,2019年11月26日(火)公開のBiochemical and Biophysical Research Communications誌に掲載されました。
また,本研究は日本学術振興会科研費JP17J00013の助成を受け実施されました。
詳細はこちらから御覧ください(pdfファイル)。