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ペニシリン結合タンパク質によるペプチド環化 ~D-アミノ酸含有環状ペプチドの効率的合成に期待~

2018.06.19プレスリリース

北海道大学大学院薬学研究院の脇本敏幸教授らの研究グループは,海洋放線菌由来のカテプシンB阻害物質であるスルガミドBの生合成最終段階を触媒する新規ペプチド環化酵素を発見しました。

 

スルガミドBは非リボソーム型ペプチド生合成酵素(NRPS)によって生合成されますが,生合成の完結に必須な通常の環化酵素が遺伝子上に見当たりませんでした。そこで,まずスルガミドBを生合成に準じた経路で化学的に全合成し,非酵素的な環化反応を試みました。しかし,非酵素的な条件ではスルガミドBは生じなかったため,スルガミドBの生合成には未同定の酵素の関与が必要であることがわかりました。改めて遺伝子上に存在する環化・放出酵素の候補を探したところ,ペニシリン結合タンパク質に類するSurEと名付けた酵素を見出しました。SurEを大腸菌で発現させ,化学合成した環化前駆体との酵素反応を試みた結果,極めて効率的にスルガミドBが生じることが判明しました。SurEは従来知られている非リボソーム型ペプチド生合成酵素の環化・放出酵素とは相同性を示さず,全く新しいペプチド環化酵素であり,生体触媒としての応用が期待されます。なお,本研究成果は2018年5月29日(火)公開のAngew.Chem.Int.Ed.誌にオンライン掲載されました。

 

詳細はこちらのPDFをご覧ください。

 

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