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【芳香SCIENCE】抗悪性腫瘍薬の遊離形血漿中濃度測定の重要性~治療効果・毒性評価における意義~/藤田健一(39期 1996年卒)

2024.03.15

私は昭和大学薬学部のがんゲノム医療薬学部門において、「様々な背景を有するがん患者にとって至適ながん薬物療法を確立することを目指して、薬物動態や遺伝子多型と効果・毒性との関係を調べる臨床薬理研究や基礎研究」を進めている。私がこのような研究を行うに至った過程には、私の少々変わった経歴が影響している。

高卒後に東北大学工学部に進学した私は、化学工学科でプロセス制御を勉強した。卒業後、川崎製鉄株式会社(現JFEスチール株式会社)に入社した。

エンジニア時代のある時、医師と交流を持つ機会があった。医療の現場での様々なお話を伺う中で、病気の治療に立ち向かう彼らの仕事、特に切れのある薬物による治療に興味を持った。人体の仕組みはどうなっているのか?その仕組みがどうなると病気になるのか?切れのある薬物はどこに作用して効果を発揮するのか?といった疑問が沸々と湧いてきた。エンジニア時代は設備の病気の機序を解明して対策を講じたが、ヒトの病気の機序を解明して、機序に根差した薬物治療を確立したいと考えた。その強い思いから会社を退職して、北海道大学薬学部に学士入学した。北大では薬物代謝酵素であるシトクロームP450研究の大家である鎌滝哲也博士の研究室に進み、薬物代謝学を学んだ。(一部抜粋)

全文は同窓会HPの「芳香SCIENCE」から閲覧できます。

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