HOME > 実務実習事前学習

 本薬学部では、5年生になると薬局と病院で各11週間ずつ実務実習に取り組みます。その準備として、4年生の前期に、薬学科の学生(30名)を対象として6週間にわたる「実務実習事前学習」を行い、実際の病院や薬局で実習するために必要な知識や技能などを学習します。本薬学部の事前実習では、教員のみならず、病院・薬局で働く現場の薬剤師の先生方にも非常勤講師としてお手伝いをして頂いております。また、医療面接などのコミュニケーションの実習では、本薬学部で運営しているSP(模擬患者)会から、ボランティアとして市民の皆さんにも参加して頂いております。
 来年度から実務実習に臨む本学の学生がどのような事前学習を行ってきたか、その事前学習の内容を多くの方々、特に実務実習でご指導頂く薬剤師の先生方にご確認頂き、実務実習でのご指導の参考になればと思い、私どもの「実務実習事前学習」のスケジュール内容を公表することに致しました。

1) オリエンテーション
2) 薬剤師の業務・役割
3) 調剤室業務
・計数調剤,計量調剤(散薬,水薬,軟膏),調剤監査,診療報酬の計算,薬剤情報提供
4) 疑義照会
・処方箋監査,医師への疑義照会
5) 製剤室・注射薬管理室業務
・院内製剤の調製(塩化ナトリウム等のカプセル充填,チラーヂン坐剤),製剤試験(崩壊試験,溶出試験,硬度試験),無菌操作,注射薬の管理,注射薬の混合調剤,注射薬配合変化
6) 安全管理
・調剤過誤対策,薬剤師(医薬品)に関連するリスクと対策,院内感染対策(消毒薬・抗菌薬のTDM)
7) 薬剤管理指導業務
・患者情報の収集,服薬指導内容の立案,服薬指導,薬歴作成
8) フィジカルアセスメント
・血圧・体温測定,心音・肺音の聴診,インスリン自己注射,心電図


1)講義


 全員が講義室で事前学習講義を受講し、学習内容を理解してから、それぞれの実習課題に取り組みます。

 実習課題は、SGD、実習(ロールプレイ)、演習などから構成されています。
2)実習


3グループ(実習グループ [10名])に分かれ、ローテーションで実習課題に取り組みます。


2019年度実習課題(一部抜粋)
 計数調剤
 散薬調剤
 水薬調剤
 軟膏調剤
 注射薬調製
 院内製剤の調製
 無菌操作
 調剤監査
 薬剤情報提供
3)ロールプレイ


3グループ(実習グループ [10名])に分かれ、学生同士が患者と薬剤師役をロールプレイします。


2019年度ロールプレイ課題(一部抜粋)
 病棟での服薬指導(左写真)
 薬剤交付
 薬局での患者応対
 一般用医薬品の情報提供
4)スモールグループディスカッション(SGD)


4グループ(SGDグループ [7 or 8名])に分かれて討論・プレゼンテーションを行います。


2019年度SGD課題(一部抜粋)
 SOAPの記録・Planの討論
 院内感染対策

【詳細はこちら】
2019年度
4/8 オリエンテーション、薬剤師の業務・役割(ディスカッション)
4/9 薬剤師の業務・役割(プレゼン、講義)
4/10〜4/22 調剤室業務
4/23〜4/24 疑義照会
4/25 調剤室業務総合試験
4/26〜5/14 製剤室・注射薬管理室業務
5/15 薬剤管理指導業務
5/20〜5/21 服薬指導:ロールプレイ(学生同士で)
5/22 服薬指導記録、SOAPの記録・Planの討論
5/23〜5/24 服薬指導:ロールプレイ(模擬患者を相手に)
5/27〜5/28 フィジカルアセスメント
5/29 最終試験


(1) 調剤室業務【詳細はこちら
・計数調剤,計量調剤(散薬,水薬,軟膏),調剤監査,診療報酬の計算,薬剤情報提供など
(2) 製剤室・注射薬管理室業務【詳細はこちら
・院内製剤の調製(塩化ナトリウム等のカプセル充填,チラーヂン坐剤),製剤試験(崩壊試験,溶出試験,硬度試験),無菌操作,注射薬の管理,注射薬の混合調剤,注射薬配合変化など
(3) 薬剤管理指導業務・コミュニケーション【詳細はこちら
・患者情報の収集,服薬指導内容の立案,服薬指導,薬歴作成,医師への疑義照会など
(4) フィジカルアセスメント
   ・血圧測定、聴診、心電図測定など【詳細はこちら

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