ご挨拶

この度は、第43回生体膜と薬物の相互作用シンポジウムにご参加いただき、誠にありがとうございます。生体膜と薬物の相互作用シンポジウムは、日本薬学会の物理系薬学部会に所属する物理化学・薬剤学・薬物動態学がご専門の研究者が年に一度一堂に集う学会です。トランスポーター、受容体等の薬物と相互作用して機能する生体膜の機能分子をメインに討論する学会として開催されてきましたが、最近では、細胞生物学・分子生物学の発展とともに生体膜研究は大きく発展し、生物系薬学部会等に所属するこれらの分野の研究者も参画し、物理系薬学部会の枠を超えて開催されてきております。

第43回シンポジウムは、トランスポーター、受容体、チャネル、酵素に関する機能解明に加えて、イメージングやドラッグデリバリーシステム(DDS)に基づいた疾病の治療・創薬を最終ゴールとする研究成果発表と討論も含めて行うことを目的としました。新型コロナワクチンに対するmRNAワクチンの開発により、ワクチンに関する研究もホットな領域であり、mRNAのドラッグデリバリーとしての脂質ナノ粒子に関する研究や、その調製法として注目されているマイクロ流体デバイスに関する研究にも大きな関心が寄せられております。そこで、本シンポジウムでは、マイクロ流体デバイスの開発で世界をリードしている渡慶次学教授(北海道大学)に「マイクロ流体デバイスを利用した機能性脂質ナノ粒子の作製」と題した特別講演を依頼しております。また、ミトコンドリア領域およびmRNAワクチン領域に焦点を当てて、タイムリーなミニシンポジウムを企画しました。いずれのご講演・発表も、基礎研究・創薬研究・臨床応用にわたる幅広い研究者の皆様にとって興味ある内容となっております。一般講演とポスター発表の部では、最優秀発表者賞を設けておりますので、こちらもご注目ください。

最後になりましたが、本シンポジウムの開催にあたりご協力を賜りました先生方、御支援・御協賛をいただきました関係企業の皆様に深く感謝申し上げます。

2022年8月末日

第43回生体膜と薬物の相互作用シンポジウム
実行委員長 原島 秀吉(北海道大学)

News

2022.10.27 学生優秀発表賞の選考結果を掲載致しました。
2022.09.12 演者・参加者へのご案内とプログラムを掲載致しました。
2022.09.10 事前参加登録を締め切りました。
2022.08.30 プログラムにタイムテーブルを掲載致しました。
2022.08.18 講演申込を終了しました。
2022.08.01 要旨提出期限を8月17日(水)まで延長しました。
2022.06.01 特別講演・ミニシンポジウムの内容を掲載しました。
2022.06.01 講演申込を開始しました。
2022.06.01 要旨作成要項を掲載しました。
2022.06.01 事前参加登録を開始しました。
2022.03.23 第43回生体膜と薬物の相互作用シンポジウムWebサイトをオープンしました。