開催にあたって


 天然薬物の開発と応用シンポジウムは、和漢生薬を始め、薬用植物・微生物・海洋生物から見出された生物活性物質からの創薬をめざして、隔年ごとに開催されてまいりました伝統あるシンポジウムです。平成18年からは日本薬学会に生薬天然物部会が新設されたのに伴い、部会主催シンポジウム「天然薬物の開発と応用シンポジウム」として位置づけられ、同じく部会主催シンポジウムである「食品薬学シンポジウム」と交互に開催されております。
 令和2年度に本シンポジウムは23回目の開催を予定しておりました。しかし新型コロナウィルス感染症のために、令和2年10月開催予定であった本シンポジウムの開催は延期いたしました。昨年は国内外の多くの学会やシンポジウムの開催が見送られたために、大学院生や若手研究者の交流の機会が数多く失われ、従来の学術集会活動が如何に重要な機会であるかを改めて認識するに至りました。
 第23回天然薬物の開発と応用シンポジウムは令和3年10月16日〜17日に開催いたします。実施形態についてはオンラインを併用したハイブリッド形式で実施予定ですが、詳細は決定次第このホームページを通してご案内いたします。天然薬物に関する研究の第一線で活躍されておられる研究者が一同に介して討議していただける貴重な機会となるよう開催準備を進めて参ります。多くの皆様にご参加いただきますようお願い申し上げます。

第23回天然薬物の開発と応用シンポジウム実行委員長
北海道大学大学院薬学研究院 教授 脇本敏幸