薬物の皮内送達において、表皮角質層が最大のバリアであり、分子量500 以上または親水性分子は皮内浸透できないと言われている。そのため、様々な皮内浸透促進法が開発されており、化学的方法と物理的方法に大別される。
化学的方法は、ℓ-メントールなどの化学物質によって皮膚の透過性を化学的に向上させるものである。一方の物理的方法は、超音波や電流等によって薬物の皮膚浸透性を増大させるものである。
筆者は、北大薬学部寄附講座在職時(2003年~2006年)に物理的な皮内薬物浸透促進技術であるイオントフォレシス(Iontophoresis: ItP)に関わることとなり、以降ItPによる様々な物質の皮内送達およびメカニズム解析研究を行ってきた。本稿では、これまでの研究と現在挑戦している内容について紹介させていただく。(一部抜粋)
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