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【芳香SCIENCE】医薬特許について/小柳正之(24期 1981年卒・一般財団法人工業所有権協力センター)

2023.07.28

最近、抗アミロイドβプロトフィブリル抗体を有効成分とする医薬品が初期のアルツハイマー病の画期的な治療薬となることが期待されるとの報道が度々なされています。これまで有力な治療薬がなかったアルツハイマー病に対して、ようやく一筋の明るい光が射されたものであり、患者及びその家族の方々に大きな希望を与えるものだと思います。また、日本をはじめとして高齢化がすすむ社会に対しても、大きな貢献があると期待されます。

この例でも言えることですが、医薬品の開発には、長い研究開発期間と多額の研究開発費がかかるため、その研究開発費を回収し、将来の医薬品の開発に研究開発費を投資するというサイクルを回していくことができる仕組みが必要であり、特許制度はその仕組みの一つといえます。特許権によって、医薬発明(医薬品)を適切に保護することにより、このサイクルを回していく駆動力が与えられ、新たな医薬品が開発され、これまで効果的な治療薬のなかった疾病の治療が可能となるというような正のスパイラルを構築していくことが理想です。(一部抜粋)

全文は同窓会HPの「芳香SCIENCE」から閲覧できます。

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