お知らせ

【芳香SCIENCE】デジタルセラピューティクス(DTx)の実用化と課題/小林博幸(1999年博士課程修了・塩野義製薬(株)ヘルスケア戦略本部 イノベーションフェロー)

2023.10.11

「くすり」って何だっけ?と考えたことありますか。COVID-19によるパンデミック拡大によりmRNAワクチン創薬は皆さんが良く知る接種型の新しいモダリティーの一つとなりましたが、従来の低分子、中分子、高分子などの他にも新しいタイプの「くすり」に関する取り組みが国内外で始まっています。本稿ではその一つである『デジタル』を用いたくすりに関して、製薬業界の取り組みや展望などをまとめましたので紹介します。

近年、デジタルヘルスケアの分野では、ソフトウェアを医療機器として扱うSoftware as a Medical Device(SaMD)や、ソフトウェアを医薬品として扱うDigital Therapeutics(DTx)などの新しい概念が登場しています。これらの製品は、従来の医療機器や医薬品とは異なる特性や価値を持ち、医療現場や患者のニーズに応える可能性があります。

本稿では、日本におけるSaMD/DTxの開発の現状と課題について概観し、デジタルヘルスケアの発展における望ましい将来像と予想される課題をいくつか挙げます。まず、「DTxの近年の動向」で、DTxの定義や発展の経緯について紹介します。次に、「日本におけるSaMD/DTxの開発の現状と課題」で、日本で承認されたSaMD/DTxの事例や、開発における課題を分析します。最後に本稿で述べた内容をまとめ、デジタルヘルスケアの将来について考察します。(一部抜粋)

全文は同窓会HPの「芳香SCIENCE」から閲覧できます。

ご意見ご感想などございましたら、下記メールアドレス宛にお願いいたします。

dousou@pharm.hokudai.ac.jp