医学・薬学研究には、基礎・応用研究と創薬・臨床研究がある。前者が具体的な用途を直接的な目的にしていない研究(Interest-driven)であるのに対して、後者は病気から問題を見つける研究(Disease-oriented)と捉えられる。
日本における薬学の研究は、医学のように明確に「基礎」と「臨床」に大別されるものではなく多少複雑な発達を遂げてきたといえる。この理由としてはいろいろあると思われるが、ここではそれには触れず、近年新たに導入されてきたドライサイエンスを含めた臨床薬学研究についてこれからの方向性を論じてみたい。(一部抜粋)