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【芳香SCIENCE】研究の糸〜天然の遺伝子治療薬のようにはたらく4.5S RNAH/中川真一(RNA生物学研究室・教授)

2025.01.28

最近我々は、まるで天然の遺伝子治療薬のように毒性のエクソンをスキッピングさせているマウス亜目特異的な遺伝子の機能を明らかにしました。その遺伝子の名は4.5S RNAH。北大薬学部の大先輩、原田文夫先生(8期)と加藤宣之先生(20期)が1970年代にがん研究所におられたときに同定された、北大にゆかりの深いノンコーディングRNAになります。4.5S RNAHは最近の文献では4.5SHと記載されることが多いのですが、本稿では原田先生がかつて論文で使われていたRNAHという名称を使っていきたいと思います。

4.5S RNAHはその名の如く、沈降係数4.5SのRNAで、原田先生が見つけられたRNAということで、いつしか業界ではRNAHと呼ばれるようになったそうです。原田先生が名付けたわけでなく、他の研究者が親しみを込めてそう呼び始めた、というところに、原田先生のお人柄を伺うことができるような気がします。写真は、右:原田先生 左:中川(一部抜粋)

全文は同窓会HPの「芳香SCIENCE」から閲覧できます。