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【芳香ESSAY】研究者の精魂 〜HCVの制御を目指して走り続けた日々〜/加藤宣之(20期・岡山大学名誉教授)

2025.04.25

 昨年秋、芳香ESSAY「研究者の魂源」(72-4)の続編として「研究者の闘魂」を書き終えた。5年先輩の松田彰先生から〜HCV全ゲノム配列決定物語〜という科学的で洒落た副題をつけていただき芳香SCIENCE (74-4) に掲載された。エッセイ風サイエンスだと理解して、またその続編を書いてみることにした。

 舞台は引き続き国立がんセンター研究所ウイルス部である。前作はC型肝炎ウイルス(HCV)のゲノム解析で成果を上げた裏では予期せぬ不幸なできごとが起こり、どん底を経験したという悲喜こもごもの内容だった。今回は、若き仲間たちとともにHCVの制御を目指した研究に邁進した90年代の日々を振り返る物語である。苦労が報われてようやく研究が軌道に乗ってきたさなか、嵐のようなできごとが立て続けに起こり翻弄される。そのため研究も綱渡り状態になるが、仲間とともになんとか乗り越えていく。そして、大学に研究の場を移すことになるというところまでのお話である。人事に関する話にはきわどいところもあるので、できるだけ特定の方が傷つかないように配慮したつもりである。(一部抜粋)

全文は同窓会HPの「芳香ESSAY」から閲覧できます。