mRNAワクチンの稿で述べましたが、標的蛋白質をコードする合成mRNAはPEG化脂質を含む脂質誘導体(脂質ナノ粒子、LNP)で包まれています。この PEG 化合物がワクチン の副反応 に関与しているのではないかと一時騒がれましたが、詳しい因果関係は不明のままです。
現在、多くの日用品や化粧品などにPEG化合物が含まれているために既に我々の体の中にPEGに対する抗体(以下、積極的にPEG化医薬品を投与しなくとも産生されている抗PEG抗体を潜在的抗PEG抗体と略します)ができています。それに対して、PEG化医薬品を投与した際に産生される抗PEG抗体を誘導性抗PEG抗体と言うことにします。
もし、潜在的抗PEG抗体があまりにも大量に産生されていて、それがPEG化医薬品を投与した時に「悪さ」をすればもうPEG化医薬品を開発することが出来なくなる可能性があります。
さて、PEGとは何でしょうか?また、どんな時に使われるのでしょうか?
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