タイトルを見て、脂質とドライアイなんて関係ないのでは?と思われた方も多いと思いますが、実は大有りなんです。涙液の表面は脂質からなる油層で覆われていて、内側の水溶性の液体(涙腺からの分泌物)の蒸発を抑えています。
言わば、すみれのラーメンのような状態です。湯気が出ていないので熱くないと思って食べると熱々だったという経験がありますが、たっぷりのラードがスープを覆っていて湯気が出ていなかったわけです。
涙液油層の役割にはその他にも表面張力を低下させ、涙液に適度な粘弾性を付与し、角膜と瞼間を滑らかするなど、色々あります。表面張力の低下のおかげで涙液は滴状にならず、眼球表面上に均一に広がっています。(一部抜粋)
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