芳香REPORT

第23回生涯教育特別講座 秋季講演会を開催 2022年9月24日

2022.09.24

薬学部生涯教育特別講座は、北大薬学部同窓生を含む医療関係及び関連領域の仕事に従事される方を対象に、医療における諸問題について最新の情報を提供することを目的として実施されています。

令和4年9月24日(土)、薬学部臨床薬学講義室においてオンラインとのハイブリッドで秋季講演会が開催され、薬局や病院などの薬剤師の方々をはじめ、薬学部学生や教員等103名が参加しました。

はじめに北海道大学病院 精神科神経科 助教 石川修平先生による「薬剤師が行うエビデンス創出(研究)の臨床的意義―大変な思いをしてまで、研究を行う必要が本当にあるのか?―」の講演があり、治療に対するエビデンス創出と臨床応用の重要性を、医局に籍を置く病院薬剤師の立場からわかりやすく解説いただきました。続いて北海道大学大学院薬学研究院 臨床薬剤学研究室 教授/臨床薬学教育研究センター センター長 小林正紀先生に「臨床現場との連携によるTranslational Research・Reverse Translational Researchの展開」のタイトルで、臨床現場での業務経験を踏まえて、日常業務から生まれるクリニカルクエスチョンを臨床研究へと展開していく流れについて、連携をキーワードに、ご自身の研究室で実施している臨床研究の実例を交えながらご講演いただきました。聴講者からは多岐にわたる質問が寄せられ、先生方は一つ一つに丁寧に回答くださいました。「薬剤師が関与する研究の重要性と基礎研究の展開方法について詳細を学ぶことができました」「臨床と基礎を行き来する薬学研究を紹介いただき、力をもらいました」など数多くの感想が寄せられました。

写真:講師の石川修平先生と小林正紀先生、会場の様子