2013年のG8サミットの科学大臣声明で、ヒト・動物・環境の健康をひとつとして研究と対策を行う「ワンヘルス」のコンセプトが提言された。このコンセプトは、2015年のG7サミットでは首脳宣言に盛り込まれ、その中での最重要課題として、薬剤耐性・インフルエンザ・狂犬病が具体的に記述され、ワンヘルスは世界の潮流として動き出した。その後、COVID-19のパンデミックが起こり、人類の感染症への備えが不十分であることが浮き彫りになり、ワンヘルスコンセプトの重要性が広く認識された。
地震や感染症のリスクは必ず来るものだが、いつ来るかはわからない。いつ来ても対処できるように、人獣臨床だけでなく、環境学者・行政も認識を新たにして対策を構築しておく必要がある。
本稿では、ワンヘルスコンセプトに環境視点から焦点を当て、その中で小生がここ25年間研究してきた薬剤耐性菌と耐性遺伝子の水環境を舞台としたダイナミズムについて紹介する。(一部抜粋)
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