お知らせ

【研究最前線】天然物化学の新潮流/脇本敏幸(天然物化学研究室 教授)

2022.11.15

古来より生物が作る化合物を薬に利用する営みが継続的に続けられてきました。近代科学の発展に伴い、1940年代以降には抗生物質発見の黄金時代を迎え、1980年代からは海洋天然物の黎明期が到来します。

特に海洋天然物化学における日本人研究者の活躍は目覚ましく、小林淳一先生が主宰された天然物化学研究室から数々の新規生物活性天然物が報告されてきました。

さらに近年再び天然物を基点とする医薬品や農薬の開発が重要視されてきています。創薬分野においては薬剤耐性菌対策など喫緊の課題のため、新たな作用機序に基づく抗生物質の開発が世界中で進められています。農薬分野においては、環境負荷の観点から人工化合物の使用低減が求められており、環境調和性の高い天然物を利用した農薬の開発が世界中で急務となっています。

このような状況の中、天然物化学が社会の期待に応える上で、創薬候補化合物として天然物の多様性をさらに拡充していくことが重要です。(一部抜粋)

全文は同窓会HPの「芳香SCIENCE」から閲覧できます。

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