研究内容

沿革

北海道大学薬学部の歴史は、1954年北海道大学医学部薬学科の誕生に始まり、1958年薬剤学講座が設立され、林平三郎先生が教授に着任されました(~1964年)。その後、有田隆一教授 (1965年~)、栗田堅三 教授 (1972年~)がご担当されてきました。当研究室は、1999年に原島秀吉 教授が新しい薬剤学の研究室として薬剤分子設計学分野 (現・薬剤分子設計学研究室)を創設され、非ウイルスベクター研究の第一人者として、Drug Delivery System (DDS)領域において独創的かつ顕著な研究業績を挙げられ、北海道におけるDDS研究の礎を築かれました。2023年4月より山田勇磨が薬剤分子設計学研究室を引き継がせて頂くことになりました。北海道から世界へ、多くのDDS研究を発信できるよう、研究・臨床・教育に尽力する所存です。

研究内容

ミトコンドリア標的型DDSの開発およびナノ医薬品の開発-MITO-Porter

  • ミトコンドリア標的型ナノ医薬品の創製
  • ミトコンドリア遺伝子治療の実現を目指した研究
  • ミトコンドリアを標的とする治療抵抗性癌に対する治療戦略の検証
  • 細胞治療を加速するDDS技術の開発

オルガネラ制御を基盤とする細胞操作に関する研究-TransMIT

  • オルガネラ制御を基盤とする細胞操作の実践
  • オルガネラ製剤の開発

ナノDDSを利用したがん免疫制御システムの開発

  • アジュバント搭載ナノDDSの開発
  • NK細胞の機能制御に基づいたナノがん免疫療法の開発
  • サブセットレベルで細胞を識別する標的化技術の開発
  • 腫瘍血管破壊に基づいた新規がん治療法の開発

新規材料設計を基軸としたin vivo高分子送達システムの開発

  • 独自の機能性脂質ライブラリの開発
  • ナノ粒子-生体分子相互作用に基づく脂質ナノ粒子の体内運命制御
  • ゲノム編集治療を実現する脂質ナノ粒子製剤の開発
  • がん/感染症ワクチン製剤の開発