EN

入学希望の方へ

伝統ある北大薬学部でともに学び、研究しましょう。

在学生・卒業生の方へ

在学生、移行学部生、卒業生の方への情報や、各種証明書の請求などはこちらをご覧ください。

研究者の方へ

創薬科学研究教育センターと臨床薬学教育研究センターを設置し、総合的な創薬拠点へと発展することを目指します。

一般の方へ

オープンキャンパスや、薬剤師国家試験の情報などはこちらをご覧ください。

学部長からのメッセージ

伝統ある北大薬学部でともに学び・研究しましょう

北海道大学薬学部は1954年に北海道大学医学部薬学科として創立(薬学部としては1965年に設置)後,すでに70年近くが経過した伝統のある学部です。薬学部と聞くとほとんどの高校生の皆さんは薬剤師になるための学部と思っているかもしれませんが,北大薬学部の実際はそうではありません。本薬学部での薬剤師国家試験の受験資格が得られる6年制学科(薬学科)の定員は30名です。一方,研究者養成を目指した4年制学科(薬科学科)も存在し,定員は50名です。薬科学科の学生のほとんどは2年間の修士課程(生命科学院生命科学専攻医薬科学コース)に進学し,多くの学生は製薬会社,食品・健康関連企業に就職します。一部の学生はさらに3年間の博士後期過程に進学し,大学の教員や国立の研究機関で研究者になる人もいます。薬学科の学生の薬剤師国家試験合格率は高く,年によって異なりますが,最近は概ね9割を超えています。薬学科の学生の約半分は薬剤師になりますが,約半分は製薬会社などの薬剤師以外の就職を選びます。薬学科卒業後に4年間の博士課程(生命科学院臨床薬学専攻)に進学することもできます。

本薬学部の伝統として研究を重視した教育が挙げられます。高校生までは試験をクリアするために知識を詰め込む教育が主でしたが,実際の社会で活躍するためには主体性,実行力,課題発見・解決力,発信力,計画力,柔軟性などのソフトスキルあるいは社会人基礎力と言われる力が必要です。これらの力を身につけるためには自分に与えられた研究テーマに対して日々問題点に向き合い,考え,論文や文献を調べ,指導教官や先輩に相談し,計画を立て,実験して考察するという研究が極めて有効です。北大薬学部では薬学科,薬科学科共に3年生の後期から研究室に配属して卒業研究を始めます。薬学科の学生は研究室に所属しながら薬剤師になるために必要な講義を受け,5年生の時は薬局と病院で実習を受けるために一旦研究室を離れますが,その後は研究室に戻って研究を再開します。将来薬剤師になるとしても,研究で培った上記の力は先導的な薬剤師としての活躍に活かされるでしょう。薬科学科の学生は3年生の後期からは講義がほとんどないので大学院修士課程での2年間を合わせて3年半研究に打ち込むことになります。

北大薬学部には生物系,有機系,医療系,臨床系の薬に関連する幅広い分野にわたる約15の研究室があります。また,2つのセンター(創薬科学研究教育センター,臨床薬学教育研究センター)や寄付講座などもあります。これらの研究室ではそれぞれの分野における世界最先端の研究が行われています。今,多くの私立あるいは国立の大学でも研究費あるいは教員の不足から思うような研究ができなくなっているのが現状です。そのような中,北大薬学部では今でも研究を活発に行える恵まれた環境にあります。研究教育こそが本来の大学の特徴と言える教育方法です。

将来,創薬を通じて人類の健康と幸福に貢献したいと思っている高校生の皆さん,研究で新しい発見をしたいと思っている皆さん,北大薬学部でともに学び・ともに研究しませんか。北大薬学部は,意欲と情熱をもった皆さんを待っています。

北海道大学薬学部長
木原 章雄