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2015.07.07プレスリリース
皮膚バリアの異常はアトピー性皮膚炎や魚鱗癬などの皮膚疾患を引き起こします。皮膚バリアの本体は脂質であり,その中でもアシルセラミドと呼ばれる脂質が最も重要です。北海道大学大学院薬学研究院の木原章雄教授らは,アシルセラミドが産生される分子機構に焦点を当て,CYP4F22 という酵素(シトクローム P450のファミリーメンバー)が,アシルセラミドが産生される過程のなかで重要なステップである,超長鎖脂肪酸のオメガ末端の水酸化に働くことを明らかにしました。また,アシルセラミド産生がどのような反応の連続性によって行われるかについても明らかにしました。これらの結果は,皮膚バリア増強による皮膚疾患の治療という新たな治療戦略につながると期待されます。