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山田勇磨准教授(薬剤分子設計学研究室)が、北海道科学技術奨励賞 (知事表彰) を受賞しました。

①受賞日: 平成29223

 

②受賞者氏名,所属: 山田勇磨、大学院薬学研究院 薬剤分子設計学研究室

 

③賞名: 北海道科学技術奨励賞(知事表彰)

 

④功績名:ミトコンドリア標的型ナノカプセルの開発と医療・ライフサイエンス 分野への展開

 

⑤功績内容 :ミトコンドリアはエネルギー産出やカルシウムシグナル調節など生命の維持に必要不可欠な 役割を担っており、ミトコンドリア機能異常は糖尿病、がん、心筋梗塞、ミトコンドリア遺伝 病など種々の疾患を誘発する。これらの疾患を治療するためには、ミトコンドリア内部へ薬物 を送達させる必要があるが、従来の技術ではタンパク質や核酸などの高分子のミトコンドリア 送達が難しく、治療が困難な状況にあった。 そこで氏は、ミトコンドリアが細胞内で活発に融合・分裂を繰り返し、相互に生体分子(核 酸、タンパク質など)を共有している点に着目し、ミトコンドリアと膜融合可能なナノカプセ ル(脂質二重膜小胞)を考案、100種以上の組成の中からミトコンドリア高融合性ナノカプ セルの同定に成功した。この技術は、膜融合を介して内封分子をミトコンドリアへ送達するた め、送達薬物のサイズや種類を制限しない。これまでの実験で、がん・虚血性疾患などの高い 治療効果や医療用ナノカプセルとしての有用性が確認され、遺伝子発現の制御も実現している。 氏の研究成果であるミトコンドリア標的型ナノカプセルは、目的分子をミトコンドリアに送 達することが可能なため、疾患の治療・診断(治療分子送達)、美容・健康の維持(老化・肥満 抑制因子送達)に応用可能であるほか、核酸・遺伝子の送達にも適応しており、遺伝子治療・ ライフサイエンスの発展に寄与するものである。 ミトコンドリアはアルツハイマー病などの老人病に深く関係しており、超高齢社会・日本に おいては高齢者のQOL向上、膨大な医療費削減につながるものと期待される。

 

⑥問い合わせ先: u-ma@pharm.hokudai.ac.jp

 

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