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Pharmacokinetics for suitable drug therapy.
薬物はどのようなメカニズムで消化管から吸収され、各臓器に分布し、排泄されるのか、すなわち薬物の生体内動態に関する研究は医薬品の開発や適正な薬物治療を行う上で非常に重要な研究分野です。薬理効果が明らかになっていても、適切な投与量を設定しなければ、薬物の効果が期待できなかったり、逆に副作用が発現したりすることにもなります。当研究室では薬物の生体内動態に深く関わっている臓器である小腸や肝臓、腎臓における薬物輸送や薬物代謝の機構および個人差を生じる原因の解明に関する研究を行っています。また、病態時における種々生理機能の変動や薬物動態学的な相互作用を考慮し、血液中の薬物濃度を測定、シミュレーションすることにより、最適な処方設計を支援するための研究を行っています。
経路にかかわらず、投与された薬物は吸収されて血液中に入り、体内に分布する。多くの薬物が血液中のタンパク質と結合する。肝臓における代謝、抱合による不活性化や、腎臓におけるろ過、分泌、再吸収を受け、最終的には尿や胆汁中に排泄される。これらの過程で薬物間の相互作用(薬物動態学的相互作用)が起こる可能性がある。